知識・経験ゼロの甥がプログラマとして採用されるために必要な4つのこと
甥のプログラマ養成講座。
半年・1年後に、甥がプログラマとしてどこかに就職しようとした時をイメージしてみる。
甥は若いが学歴がないのでボテンシャル採用は期待できない。したがって、以下のようなアピールできる材料が必要。
・情報処理関係の資格(基本情報処理)
・実務経験
・実際に動くシステム
・可能性を感じさせる何か・・・ブログ
自身は資格取得(情報処理2種~現在の基本情報処理相当)を選択した。基本的なコンピュータサイエンス、情報処理システム開発・運用に必要となるスキル・素養を概観するのに役にたつ。
実務経験は、自身が保守・運用に関わっているシステムから切り出して積ませることができる。1つは年間250億円(1日1万件)の出荷を処理している倉庫管理システム。もう一つは、宿泊施設等の空き検索・予約システム「みなたび」である。
このシステムでは以下の様なテクノロジーを使っている。
・言語・フレームワーク:Java、PlayFramework2、JavaScript、HTML5
・ライブラリ:jquery、angularJS,bootstrap3
・データベース:MySQL、Redis
・決済:Webpay
・インフラ:AWSの各種サービス(EC2、RDS、S3、SES、Route53、Lamda、...)
・開発環境:Eclipse、BitBucket(Git)、Jenkins、Redmine、...
その上で、誰でも参照できる「実際に動くシステム」と学習姿勢や履歴を示す「ブログ」をみてもらうことで、「この人を採用したい」と思ってもらえると思う。
プログラマを目指す甥について。
スペックは以下のとおり。
- 地頭は未知数。小学生低学年の頃は「賢そう」な印象があった。インタビュー時に実施した簡単な論理問題試験は全問正解。ただし筆者と比べると三倍以上の時間を要した。いわゆる代ゼミとかの偏差値という基準にあてはめると40~45くらい?
- コミュニケーション能力は高い。
- 育った環境・地域・学校から推測するに根性はかなりある(はず)
- 技術を習得できたら、大化けする可能性あり。
- やや肥満。おそらく体力がない。
プログラミング技術以前に、基礎「脳」力、基礎体力の向上が必要かなと。
心技体のどれが欠けてもこの道で食べて行くのは難しいので。
日々の思考や行動(掃除などの生活習慣)にも踏み込んでいこうと考えています。
メンタリング開始
甥(19才)がプログラマを目指すのを手伝うことになりました。
過去には、零細ソフトウェアの技術責任者として、のべ50人以上の採用・教育・評価に関わったり、120人規模のソフトウェア会社のスタッフ長として開発プロセスの標準化・最適化などの経験がありますが、個人に指導するというのは初めての経験。
人材育成は、「いつかは生業としたい」と思っていましたので、自分にとってもチャレンジです。 とはいえ、本業(*)に加えて、幼い二人の息子の父の役割もあり、甥のために避ける時間は限られています。
このため、基本的には、自学自習ですすめてもらいます。そもそも、技術職は自主的に学習できる人しか、モノになりませんしね。
このブログは、教育方針の検討記録や、甥の取り組みのプロセスや進捗に対する所感を記載していこうと思います。
(*)業界歴15年。現役エンジニアです。2010年創業のマイクロ法人の代表取締役という顔もありますが、実質はフリーランスです。第二子の誕生以降は在宅勤務。